見る影なし

小４までは肥えてへんかったのよ。
そう田舎の学校に転校するまではね。
久々中学で会ったある女の子に「好きやったのに…」と言われた時。
ちょっとだけ嬉しくて、よく考えてみたら見事に残念無念な言葉。
だってその言葉の後に「ブクブク太りやがって」が続くと思いますやん。
これは後々響きましたな。
まあ子供時代の好き嫌いとは言え、大きさはともかく相手の思い出ぶち壊した事もあるし。
初めて逃した魚の諺が身にしみたね。
それも祟ってか、年々その魚が大きくなっていく程寂しい青春時代でしたわ。
と話は逸れたけど。
とにかく何度か前にも書いたかも知れないけど、給食が時間内に食べれないくらいヘタレやったんすよ。
でも何がキッカケか忘れたけど、好きなもんと嫌なもん同時にガッツいて牛乳で流せば終いやんって単純な事に気付いた。
まあそんな単純な事もふっきれんくらいヘタレやったと言うか、ちんまいプライドみたいなもんがあったというか…。
今やから我ながらアホかと思うけど、当時の自分としては結構それなりに悩んではいたと思うけどね。
んでその食べ方は自称雑食オヤジになった今でも変って無くて…。
変ってないから痩せてへんのですわな、まあ言うたら。
いやね…。
今日甥っ子がウマそうにケンタッキーフライドチキンを食べてる訳ですが、皮しか食べよらんのですよ。
それが珍しいのかどうか分かりませんが、出来れば両方食べるようになって欲しいもんで。
子供としては、身の部分が淡白で味が無く、且つ歯に挟まるから嫌らしいんです。
そこで伯父さんアドヴァイス。
「皮食べつつ身ぃ食べんねん…そしたら皮の味で口いっぱい食べれるねんで」
まあ僕の大学時分の技で言うと、炒飯おかずで白飯食うってやつなんすけどね。
これで結構最後の方まで誤魔化せました。
この次どうかは知りませんが。
それに大きくなったら逆に皮が嫌いとか言うかも知れないし…。
まあ勿体無いって事を早く理解して欲しいだけなんすけど。
とか言いつつもですね。
どんな事でも甥っ子見てると感じますが、じゃあお前が同じ立場やったらこの甥っ子くらい素直に何でも聞けるか？って言うと、多分もっと訳悪いと思います。
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